園芸農家直伝ガイド!
そもそもアンスリウムとは?
南国生まれの観葉植物。光沢のあるハート形の葉と色鮮やかな仏炎苞が魅力。
「明るさ・温度管理・水やりのバランス」を整えれば、年間を通じて長く楽しめます。
基本の育て方
| 置き場所 |
明るい日陰(レースカーテン越しなど)。直射日光は葉焼けの原因になるため避ける。 夏はなるべく風通しの良い涼しい場所に置き、冬は暖かい室内で管理する。 窓際は気温が下がりやすいので注意。 |
|---|---|
| 温度 |
理想は 20〜28℃。 15℃以下になると生育が鈍化するため、冬は室内で保温。 |
水やりのコツ
春〜秋(成長期)
土の表面が乾いたら、鉢底から少量しみ出すまでたっぷり。
冬(休眠期)
控えめに(目安:10〜14日に1回)。
低温で成長と吸水が落ち、土が乾きにくくなるため、過湿は根腐れの原因。
💡 受け皿の水は都度捨てて、根腐れを防ぎましょう。
肥料
春から夏の時期に、用法・用量より控えめに肥料を与える。
冬は基本的に不要。
植え替え
- 頻度
- 1〜2年に1回、春〜初夏。
- サイン
-
・根が鉢いっぱいに回る/水が滲みない/すぐに乾いてしまう。
・アンスリウムが大きくなり、鉢とのバランスが悪くなってきた。 - 方法
- 一回り大きい鉢へ。水はけの良い観葉植物用培養土を使用。
よくあるトラブルと対処
| 葉が黄色い | 水のやりすぎ・日照不足 → 水量を見直し、より明るい場所へ。 |
|---|---|
| 葉先が茶色い | 乾燥・肥料過多 → 肥料を一時中止し、水やりのバランスを見直す。 |
| 花が咲かない | 光量/栄養不足 → 明るい環境+成長期の追肥を再開。 |
冬の管理ポイント(要点)
- 室温は15℃以上をキープ(冷気や結露に注意)。
- 水は控えめ:土がしっかり乾いてから与える(過湿=根腐れの主因)。
- 暖房の風が直接当たらない、明るい室内で管理。
なぜ冬は水を控えるの?(簡単解説)
低温で生育・吸水が鈍り、土が乾きにくくなるため。過湿が続くと根が呼吸できず、カビや病原菌が増えて根腐れを招くためです。
まとめ
アンスリウムは明るさ・温度・水やりの3点管理がカギ。
冬は成長が止まるため水を控えて根を休ませると、春に元気な新芽と美しい仏炎苞を楽しめます。
※品種・設置環境により適正は前後します。様子を観察し、頻度や置き場所を微調整してください。


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